高齢者を在宅介護する理由は、家庭によって様々です。例えば、金銭面での理由です。介護施設へ入所するためには、どうしてもお金がかかります。施設に入所するための貯金がなかったり、家族にお金を出させるのに抵抗がある高齢者は、在宅介護を選択せざるを得ません。また、住み慣れた家で信頼できる家族に介護されたい、施設の利用者とのコミュニケーションが億劫など、精神的な理由で在宅介護を希望する高齢者も多くいます。在宅介護を選択した場合、介護者側は常に被介護者を気にかけなければなりません。元々介護は気苦労が絶えませんが、在宅介護ではより心身ともに消耗しやすいのです。

在宅介護で負担を減らすコツは、一人で抱え込まないこと。例えば、介護サービスを利用するのも手です。お金はかかりますが、施設に入所するよりは安く済みます。なお、介護度によって利用限度額が変わるため、よく理解しておきましょう。介護サービスを利用することで、短時間でも休息を取ることができます。介護をし続けて疲労が溜まると、被介護者と真剣に向き合えなくなります。少し息抜きをしただけでも気分転換になり、介護へのモチベーションを保つことができるのです。

また、介護サービスだけではなく、身近な人に頼ることも方法の一つです。介護の悩みを打ち明けたり、介助を手伝ってもらうなど協力を得るのです。さらに、グッズを活用することもポイントです。おしりふきやウェットシートは消費が多いため、たくさん補充しましょう。洗面器や使い捨て手袋、消毒液なども備えておくと在宅での身体介護が楽になるでしょう。その他、注意すべき点や備えについては、こちらのサイトを参考にしてみてください。